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藤原総合会計事務所 藤原義明氏

藤原義明氏 藤原総合会計事務所

藤原総合会計事務所のある京都府木津川市は京都府の市としては最南端に位置し、南は奈良県奈良市と隣接しており、関西文化学術研究都市のニュータウン開発などにより全国でも有数の人口増加率となっています。また平家ゆかりの古寺旧跡もあり、古くから宇治茶の産地としても大変有名です。今回取材の藤原総合会計事務所の代表である藤原義明氏は昭和59年11月に生まれ育った故郷で創業し、地域密着を念頭にこの30年間「継続は力なり」をまさに有言実行で実践してきた税理士と言えます。

藤原先生は大学卒業後に企業での勤務経験があるということですが

大学在学中に頑張って税理士試験の簿記論に合格しましたので、卒業後は会計事務所に勤めたい希望を持っていましたが、当時はそういった募集がなかったために現在の帝国データバンクに入社しました。入社後は財務分析ができるということで認められ、東京本社に勤務を命じられたが税理士になるという目標がありましたので退職しました。
私の父親は土木会社に勤めて施工管理技士の資格を持っていまして私にも同じような期待をしていたようですが、私は理系の科目が苦手で経済学部に進学したためずいぶん怒られました。代わりに弟が後を継ぐような仕事に進みましたが、父親は私がサラリーマンになるなら簿記ぐらいは勉強しておいたほうが良いとアドバイスしてくれました。今振り返ってみるとその一言がこの道に入るきっかけになったと思います。

先生から見て長く続けて上手くゆく経営者とはどんな方ですか?

すぐに提案したことを実行される方ですね。私の話したことを熱心にメモを取られて実行される方。誰しも最初は何もわからないわけですから、とにかく少しでも人の良いところの真似をして実行していく方ですね。著作権も何もありませんが、実は20年位前に電話のあいさつに“お電話ありがとうございます”を一番最初に始めたのは私なんです。それを聞いたお客さんが“あの言葉いいなあ”と次々と真似をして取り入れていきました。どこの会社でもそうですが急に伸びて大きくなるということはありませんから、更にステップアップして一流になってゆくには、ちょっとした細かいことの長い積み重ねが大切になりますね。私の事務所でも意識して、毎年一つでも新しいことに取り組むように努力をしています。

今まで先生から見てこの人はすごいなという経営者の方はいらっしゃいましたか?

人を残しておられる方はいいですね。このあたりでもバブルの時にはたくさんの不動産会社ありましたが、バブルがはじけて多額の借金を抱えて倒産されました。そういった中でも生き延びられた方は間違いなく人を残しています。お金が無くなっても人が動いて会社を再建されていますね。

先生から経営者の方におすすめできるという本はありますか?

むしろ本というよりも「言葉」ですかね。私のホームページにも載っていますけれども、例えば“継続は力なり”とか。目に留まって気に入った言葉は書き留めるようにしていますし、そういった言葉を事務所の中にもたくさん掲示しています。また昔から大好きな趣味の一つとして落語がありますが、自分で小話もたくさん作っていますし、ライオンズクラブで一席設けたりもしました。ユーモアは大切ですね。著名な落語家の全集をそろえて車の中でいつも聞いていますが、ユーモアがあると言葉も柔らかくなって周囲の雰囲気も変わりますからね。

起業家へのアドバイスをいただけますか?

資格を持っているとか独自のノウハウを持っているということであれば、裏付けがあるので比較的スタートは早いと思いますが、サラリーマンをやめて今から一からというのはとても無理ですね。最低でも2~3年はかかりますから、誰でもできるようなものや簡単に起業できるようなものは潰れてしまいます。また金融機関も融資をしてくれません。

事務所として起業家への地域貢献についてはいかかでしょうか?

私は税の専門家ですから税務に絞っての対応を心がけています。あれもこれもとやっても、何もかもできるというのは何もできないのと一緒です。お医者さんでも何でもやっているよりも一つだけ専門のところが伸びています。私の場合も他の領域の慣れない仕事は他の士業のブレーンに積極的に任せていますし、自分の得意なものをやっていくほうが楽です。

世代交代として二代目へのアドバイスはありますか?

世代交代にもタイミングというものがあり、早すぎても遅すぎてもダメです。80歳を過ぎても未だ頑張って社長をされておられる方がいらっしゃいますが、これでは二代目が育ちません。もっと早い時期にタイミングを考えて世代交代しておくことです。やはり利益が出ているときにやめなければ退職金も出せないし、赤字の時の世代交代は継ぐ側の息子も難しいですから、時期を失うと大変なことになります。

最後に一言お願いします

長年一生懸命頑張って小さいものを大きくしていくのは簡単ですが、大きいものを小さくしていくのは大変です。これからは人手不足になってきますので、今から採用していく必要があります。かといって余剰人員を多く抱えることはできないが、人の育成にはそれなりに時間がかかりますので、現状維持していくためには10年後のことを考えてやはり増やしていかなければなりません。ここが難しいところですね。

●事務所

藤原総合会計事務所

●所長

藤原義明

●所属

近畿税理士会 宇治支部

●所在地

京都府木津川市木津宮ノ内95-9

●電話

0774-72-7711

●URL

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