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奥澤誠税理士事務所 奥澤誠氏

奥澤誠氏 奥澤誠税理士事務所

東京都内で最も古くから開業している事務所のひとつが奥澤誠税理士事務所。昭和26年の税理士法施行後すぐ、東京・浅草の地で昭和27年から事務所を開業し、地元の商店や企業から信頼を集める奥澤事務所。下町の事務所らしく、「いらっしゃいませ!」と、職員全員がお客を迎える様は、実に明るくすがすがしい。また奥澤所長は剣道教士七段を持つ腕前。剣道で培ってきた精神を、顧問先指導面に活かしているという。「剣道で大切な事は、相手と対した時、相手の心を読み取り、そして攻めにより相手を動かすことなのです」。経営者の気持ちを先にくみ取り、いかに対応するかを大事にして「真心、思いやり」をモットーに事務所を運営する奥澤事務所を取材した。

経営者の方への提言として会社を伸ばすにはどういたらよいとお考えですか?

多くの経営者の方を見てきましたが、伸びる経営者は、みなさん目標をキチンと定めていらしゃいます。そして目標に向かって予定をきちん管理されていますね。また会社経営の三原則「人」「物」「金」を大切にする経営者も伸びると思います。特に人を大事にすることは大切です。人を大切にすることにより、社員はよく働いてくれますし、自主的に行動できる人間になっていきます。

社員とコミュニケーションが取れないと嘆く経営者が多いようですが

インターネットの普及により、最近の経営者は、社員とメールでやりとりする人が増えてきました。それにより人間関係が希薄になってきたような気がします。話もろくにしないでコミュニケーションが取れるはずがありません。積極的に社員に話しかける、本音で話してもらうという「人間づきあい」が必要です。当事務所でも毎朝の朝礼で、人間の基本となる「あいさつ」の励行をはじめ、毎週30分程度のワンポイントレッスンという研修会を行っています。もちろん新人からベテラン職員への情報共有化、そして所長を交えた月次報告会は欠かさず開催し、顧客のニーズに応える体制を構築しております。その接し方についても、不快な気持ちを与えないように所内の雰囲気を常に明るいイメージに保つための努力を続けています。もちろん職員同士のチームワーク作りも生産性(顧客対応力)を上げる重要なポイントです。こうしたことを一貫してやり続けるとコミュニケーションを取ることはもちろん、職員のレベルアップも計れるので一石二鳥といえます。こうしてコミュニケーションを取り続けていくと、だんだんとTOPの考え方もわかり、同じ目標に向かって突き進む社員に育っていきます。コミュニケーションを取らずに会社を大きく伸ばすというのは、絶対に無理だと断言できます。

なるほど。コミュニケーションが取れないと社員をどう評価して良いかもわかりませんね

はい、その通りです。事務所では、職員の自主申告制により私が作った50項目の質問に答えるような形にしています。ABCDの4段階でランク付けをして、自分の評価と上司の評価を照らし合わせています。こういう方法をとれるのもコミュニケーションをいつも取っているから出来ることだと思います。

しかし、こういった方式ですと、自分に甘い点数を付ける人が多いのではないですか?

人間というものは、自らのことはよくわかっているので、むしろ低く書いてくる場合の方が多いですね。だから、私の方で「君はもっと点数が高いよ」と指摘しているぐらいです(笑)。また点数が低いと奮起して頑張るようになりますね。そして、その人の能力は何倍にも伸びていきます。私自身も職員の能力が上がっていくのを見ると大変嬉しく感じます。当事務所が、自分を伸ばしてくれた。楽しかったということもあるのでしょうか、退職後、結婚してからしばらくして、アルバイトとして戻ってくるという職員も多いです。

顧問先企業への指導はどう行われていますか?

当事務所は、先代から数えますと半世紀にわたる業務指導のノウハウが蓄積されているのが強みです。また様々な業種に対応できるように、職員の前職は銀行やデパートなど様々な業種の人を採用し、できる限り前職と同じ業種の顧問先を担当させています。業界の事情を知っているため、現状に即したアドバイスができますので、お客様からは大変喜ばれています。また企業再生も行っています。先生のおかげで助かったと経営者に言われると大変うれしいですね。経営者の喜ぶ顔が見たいから税理士をやってるというところもあるのでしょうか(笑)。

経営者のために100%の電子申告を推進しているそうですね

東京税理士会情報システム委員として、業界内の電子申告普及活動に精力を注いでいます。そして、自らの事務所においては、法人・個人すべての顧問先の電子申告を行っています。経営者のメリットとしての「5000円控除」はもちろんですが、三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行やみずほ銀行などの金融機関が電子申告による会社の決算データを受付けています。この仕組みによりデータを送信すると融資利息が優遇されるという銀行もあり、実質的なメリットがあります。資金繰り対策として、この「融資金利優遇サービス」は、大変魅力的です。

税務以外の専門知識が必要な場合どうされていますか?

古くから付き合いのある弁護士や司法書士、不動産鑑定士、金融機関の友人等の専門家ブレーンの輪を拡げ、ご協力いただき、問題解決に努めています。社会保険労務士の資格を持っている職員もおります。私自身も訴訟補佐人、成年後見人などの研修にも早くから参加し、関連知識の習得に努めるように心掛けています。自分が目指すのはそこに行けば何でも治るという名医の診療所です。いつでも気軽に声をかけてもらえるようであれば理想ですね。

昔からのおつきあいもあるので相続を行われる件数も多いのではありませんか?

はい、そうです。相続の申告件数は、年間数十件程度行っています。顧客との平素からのお付き合い、話し合いの中で生前相続対策は常に考え、そのような形で動いてきた今、いろいろな方々から紹介をもらうことも多いですね。初代から始めて2代目3代目という方も多いです。やはり人と人と付き合いというのは重要です。これは税理士も経営者も同じだと思います。
お客様とは普段から頻繁にコミュニケーションをとっているので、相続についても税法改正も含めた対策をより緻密にとることができ、事前のトラブルを回避することができます。相続をスムーズに行うためには、いかに心を開いていただけるか。つまり信頼していただける事が重要です。事務所では安心して相談いただけるような環境作り、信頼に応えられる対応を心がけています。

●事務所

奥澤誠税理士事務所

●所長

奥澤誠

●所属

東京税理士会 浅草支部

●所在地

東京都台東区雷門1-14-7 朝日雷門マンション2F

●電話

03-3844-7751

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